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2012.11.09

「地域再生フォーラムⅧ -災害から学んだこと・空知からの発信-」 の開催について!


 平成24年11月8日(木)13時30分から、岩見沢文化センターまなみーるにて、「地域再生フォーラムⅧ -災害から学んだこと・空知からの発信-」を開催致しました。


会場の様子


中山会長挨拶


 始めに基調講演として、一般社団法人 岩手建設業協会 副会長、向井田 岳 氏にご講演をいただきました。


基調講演 向井田 岳 様

 演題は「建設業協会から見た大震災からの復旧・復興の現状と将来に向けた課題」とし、昨年の東日本大震災において、被災した立場・復旧復興にあたる地元建設業者の立場としてお話をしていただきました。

 地元業者が震災当日から早急な対応をとり、道路啓開(がれき等の障害物を取り除き、最低限度車両が走行できるようにすること)が行われたことにより、緊急車両等の通行や、支援物資等の運送等がスムーズに行われたということのお話もありました。


 次に特別講演として、元岩手大学 学長、平山 健一 氏にご講演をいただきました。


特別公演 元岩手大学 学長 平山 健一 様

 演題は「建設業こそ防災文化の継承を」とし、まず2008年6月14日に発生した 岩手・宮城内陸地震 について、発生時の状況、被害、行政等各機関の対応等を説明していただき、続いて東日本大震災について、ライフラインの被害・復旧していくまでの状況や、地域に密着した建設業者の防災における役割等についてお話をいただきました。


 最後にパネリスト5名、コーディネーター1名の計6名で、「災害から学んだこと」をテーマにパネルディスカッションを行いました。
 パネリストは、基調講演及び特別講演をしていただいた、向井田氏、平山氏に加えて、
 岩見沢市町会連合会 副会長 中田 髙廣 氏、
 岩見沢道路維持事業協同組合 理事長 及川 聡 氏、
 (社)岩見沢青年会議所 2010年度理事長 柏﨑 昭文 氏、以上5名をパネリストとし、㈱北海道建設新聞社 取締役企画部長 荒木 正芳 氏をコーディネーターとして行われました。


(左端)荒木 正芳 様


(左から)中田 様、及川 様、柏崎 様


 東日本大震災について、向井田氏から、建設業者は恐怖に耐えながら震災直後から復旧作業に関わったということや、柏﨑氏から、被災地支援活動(自転車100台の寄贈、野球教室等)について写真を併せての紹介をしていただきました。

 岩見沢における災害について、及川氏から、道路維持組合としての活動内容を報告し(除雪や水害対応、道路上の動物死骸等撤去や陥没箇所の修繕等)、今冬の豪雪による活動内容や豪雨による水害の対応状況などをお話していただきました。
 また、中田氏から、市民の目線での豪雪や豪雨による当時の状況、行政の対応等についてお話していただきました。
 平山氏からは、災害において最前線で活躍できるのは建設業であり、行政においても活動がしやすいように支援するべきとの意見がありました。


 災害時の対応について、自社の機械を使えること、地元の地理に詳しいこと、地元建設業だからこそ迅速に活動を開始できることですが、実際に活動した建設業者自らも被災していることなども含めて、一般市民にはあまり知られていないことについて、
 向井田氏から、縁の下の力持ちであることは悔しいが、ただ活動したことを発信していくだけでは逆効果にもなりかねないということ、また、正確な情報を発信していくことの必要性についてお話していただきました。

 平山氏は、業界団体や建設業者、ボランティアの方や被災者、全員が同じくつらい思いを抱きながらも地域を守るという意識で、その中で建設業者は特に活躍できるという認識を持つことが重要と話されました。


 なお、当日の模様について、11月8日夕方放送のNHKニュースにて放送されました。
 当日は各方面から多数のご参加をいただき、無事にフォーラムを終了することができました。当日関わっていただいた全ての方に感謝申し上げます。ありがとうございました。



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